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先日のアカデミックな教場の雰囲気に刺激され、
今週は改めて関連書籍を攻めてます。 やはり、甲骨・金文の時代と合致する「史記」をと思い、 きばって中央公論社の『史記』なんて買ってしまったのだが、 本棚にささったまま・・・ そこで、露払いにと思い、 以前読んだ『楽毅』がよかった宮城谷氏の『史記の風景』を 図書館で借りてきた。 宮城谷氏のことは、先生と飲んでててもちょくちょく名前が出てくるし。 ※ライフログ参照 この『史記の風景』、産経新聞を中心に連載されていたものをまとめたもの。 史記を題材に、古代中国の人物、文物、習俗などに関するエッセイ集だ。 100篇ほど収録されているが、1篇が見開き2Pで完結するのでテンポよくて読みやすい。 史記のおいしいところのみならず隙間からも、エッセンスを抽出して、 著者の推測なども入れながら大胆に解説していくところも軽妙だ。 なにより、興味深かったのは、 全編を通し、随所に「白川静博士によると・・・」という引用があり、 文字の成り立ちに関する考察が沢山入っている点。 古代文字を書くにあたり、 史記を読み直おそうとする身には、 何ともジャストミートな本に出会ったものである。 (これから、亀甲会で学ぶ人にも超オススメです。歴史嫌いじゃなければ・・・) ただし・・・ この手の歴史本、特に中国もの、さらに時代が飛び交うタイプは、 登場人物が、もひとつ分からなくなる。 特に史記は、国や王侯が錯綜しているうえ、 荘王だの荘公だの威王だの、違う時代の違う国に同じような名の人が平気で出てくるし、 同じ人が、平気で隣国の宰相を渡り歩いたりするし、皇太子とかすぐ他国に亡命する。 油断していると、いきおい単発のエピソードの把握にとどまり、 登場人物や時代考証、出来事の相互関連性は置き去りにされ、 「昔々あるところに、ある偉い人がいて・・・」的な、流し読みになってしまう。 実のところ、臨書をしていると、結構、王の名前が出てくることもある。 そりゃ書いている中身がわかってて書くほうが面白いに違いない。 で、 夏、殷、周、春秋戦国、秦、漢あたりの 主要どころの「王&宰相&武人の系譜」が欲しいな~とおもっていたところでもあり、 読みながら、自分でマッピングメモをすることにした。 何冊も読みつつ書き込んでると、コレがいつのまにか結構まとまるんだな。 20才の頃、NHK人形劇に感化され、はじめて「三国志演義」を読んだとき、 登場人物の多さ(確か600人以上)と、漢人の名前へのなじみの無さに閉口して、 同じようにしたのが思い出される。 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 「亀甲会」主宰 加藤光峰氏とは 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
by micasa2
| 2009-05-26 19:50
| 亀甲会(古代文字)
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