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![]() 「白川静読本」読了 買ったのはもう2月ほど前になるが、橘曙覧とかに脱線してる間、放置してた。 白川静生誕100年を記念して、かつての著書のあとがきなどを改めて集めて、 総勢50名近い白川大好き著名人による回顧集的な一冊でした。 松岡正剛、宮城谷昌光、梅原猛、石川九楊、といった定番はともかく、 押井守、日野原重明、安野光雅、といった思わぬ分野からのコメントは新鮮。 全体としては、編集の手法上仕方が無いが、重複も多く散漫な感じが否めないし、 全編礼賛トーンしかないので、おさらい程度な読み物かな? ま、礼賛なので繰り返し繰り返し賛辞ってのは当然か。 これなら、先に出たユリイカ2010年1月号「白川静特集」の方が骨があったように思う。 西遊記関連で著名な中国文学者、中野美代子氏のコメントにこんなのがあった。 (要約) 白川の『文字逍遥』の「道字論」をくり返し読んでいるうちに、西遊記に思い至らないではいられなかった。三蔵らの西天取経の旅程は、まさしく「道」の字。道路を進むには、その地区ごとに地霊と交渉を持つ必要があり、それが妖怪どもとのエピソードに他ならない。 孫悟空といえば香取慎吾ぢゃなくて堺正章が染み付いてる我々の世代には、沙悟浄といえば定番は、岸部シローのあの格好。 白川モジロジーで「道」の字形が表す、異族の首を携え道を祓い清めながら進むという字義とともに思い出してみると・・・ あ!そうかっ!妙にあそこだけおどろおどろしく、子供心にも当時違和感を感じたシャレコウベの首飾りは、 天竺までの道のりすべての呪詛能力を束ねた 万能通行手形だったのかっ!?
by micasa2
| 2010-06-02 11:17
| 亀甲会(古代文字)
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