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6/28~7/3の期間、大崎で開催しておりました
「古代文字を楽しむ ~龜甲會小品展』 好評のうちに終了いたしました。 お越しいただきました皆さま、ありがとうございました。 出展いたしました新作のマイ図録です。 「饗」(70×50cm) ![]() ~饗~ 皆で食べる食事は楽しい。 こんなシンプルな人のいとなみの姿が、そのまま文字の形を成す。 さらに時代を経て、この文字は「郷(ふるさと)」という意味も持つようになる。 盛食用の器(皀)をはさんで二人が対峙する形。 そういった宮廷での饗宴の儀礼に席を与えられる身分を「卿」といい、 その宴席を「饗」という。 「卿」と「郷」はもとは同じ字である。 個人的にもう少し想像を巡らすと・・・ おそらく、社会がまだ血縁のコミュニティ中心で成立しえた古代、 同じ社稷を祀る血族が、その儀式の供物を皆で食す行為から この文字は、その宴席に列席する指導層を指し「卿」、 そのコミュニティに属する人びとあるいは領域をさすことばとして「郷」に転じ、 さらに、社会が大きくなって血縁だけでなく地縁コミュニティに成長しても、 そのまま「郷」(ふるさと)としての意味が定着したのであろう。 そして、もともとの意味を明確に表すときには、下に食をつけて「饗」と表記するようになった。 すなわち、故郷と食は漢字の成り立ちからも、 切り離せない、密接な関係があるということである。 同じものを食べて育ち暮らした仲間・・・ 「食文化」・・・・大切にしたいものである。 ![]() ちなみに、左肩にある欧文の讃は、 以前、上野の森に出展した「饗楽」を見たスペイン語のわが師アントニオが 作ってくれたポエマから。 ちょっと文語調のスペイン語で、 「みなで一緒にいただく食事」の意。 El ágape en común es más alta satisfacción. ただ、ストレートな意味合い的には、 もう一首いただいた別の詩の方が近いかもしれない。 Comer en el mismo plato acerca los corazones hace hermanos. 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓 加藤光峰主宰 「龜甲會」とは 〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
by micasa2
| 2012-07-05 10:45
| 亀甲会(古代文字)
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